top of page

DailySpiritualPractice


名のない骨壷
その骨壷を見つけたのは、叔父だった。 Amazonだかの段ボール。台所の戸棚の中。 実家となった祖父母宅が取り壊される直前、その最後の日。 祖父母宅には、一階に祖母が、二階に父と妹とが住んでいた。 2019年の母の死から始まった二世帯3人の暮らしは、22年元旦に父が、23年初夏に祖母が亡くなって、以来、妹が一人、猫と暮らしていた。 当時の新興住宅地に祖父が建てた平屋は、60年近くの歳月に増築を重ねたからなのか、基礎から傾いていることが判明して、取り壊しが決まった。 3人分の遺品整理は、それは大掛かりであった。 しかも。 父のそれは、おそらく立派な「収集癖」。 よくあるシルバーのラックに、天井まで積み上がった段ボールたちに囲まれて、父は暮らしていた。 あらゆるサイズのゴミ袋、いやポリ袋が揃い、全ての物品にストックがあるのではと思わせた。趣味だったNゲージは、売ったら7万円になった。20箱以上あっただろうか。 そこに、母の遺品に、祖母の遺品。 合わせてわたしたち3人妹弟の色々、と相まって、遺品処理業者の見積もりは150万を超えた。...

miwo
4月16日


「ポータル」- 旅路の風景
誰かのニーズに応えることで、お金を頂き、食べていく、という人生を送ってきた。 デザインで、アートディレクションで、ファシリテーションで、スタッフで。 会社に勤める時代は二年、フリーランスはもう長いけど、 そのどちらも、「誰かのニーズに応える」、この根底は変わらない。 もっと遡る。 そこに立っているのは、子どものわたし。 周囲には、大きな人たち。 父母、祖父母、叔母。先生たち。 みんなみんなに、褒めてもらいたかった。 自分が生きていくことを可能にする人々。保護者たち。 そんな彼らに、 褒められるように。 えらいねと、すごいねと、さすがだねと、 そうやって、愛してもらえるように。 回るフィードバックループ。 これしたら褒められる。 こうだったら褒められる。 褒められる条件。 愛されるわたしの条件。 回るフィードバックループ。 ぐるぐる回って、ほらもう、見分けがつかない。 Own skin のように。 「細胞は約7年で入れ替わる」 であらば、それはいつかわたしの皮膚となって。 一体化。 融合。 境がわからない。 確かに、そんな道を歩んできたんだ。 Th

miwo
3月10日


深呼吸
from Daily Spiritual Practice 自分の内に、スペース(間)をもつ 呼吸する。 深く、深く、吸い込んで、ゆっくり吐いて、 循環。 空気を入れて、出す。 深い呼吸で、自分の内が、静かな湖面のように、穏やかになっていく。 見えない北極星を、北の空に見つめる。 「I am / わたし」 杉の木立がからだを揺らす。 風に揺れて、 地球の呼吸。 「deep trust and love」 深い呼吸。 わたしの生命の本質は、何だろう。 わたしが生きている、ということ。 17時前のこと。 軽くヨガをしていると、まな板に包丁の音。 お味噌汁の準備がはじまったようだ。 じゃがいも、ブロッコリー、「カリフラワーおわったよ」 菊芋とレタスでサラダをつくる。 今夜はお刺身。ブリ、アジ、なめろう。 夕餉の支度は出来た。 「40分くらいに食べる?」 二階に上がって、リトリートの間。 窓に向かって、黄色のアームチェア。白いブランケット。 窓の外には、栗の木に杉の木立。 夕餉の前に、今、ここに座っている。 生きているということに。 愛する日常に。 いつ

miwo
3月6日
ムネモシュネの湖から水を飲む
bottom of page
